超精密門形加工機の大型サイズをシリーズ化(大形液晶用導光版の加工に対応)

2005年7月1日

超精密門形加工機(UMP-6580D)の3次元イメージ図
超精密門形加工機(UMP-6580D)の3次元イメージ図

当社は、このほど、最大48インチの液晶導光板の金型加工が可能な超精密門形加工機を開発し、受注活動を開始しました。本機は、テーブルストロークを3種類の中から選択でき、それぞれ48,42,33インチ用としてシリーズ化します。

これまで当社は、18インチまでの加工機「UMP-4550C」、10インチまでの加工機「UVM-350B」、5インチまでの加工機「UVM-100A」を販売していましたが、液晶画面の大型化のニーズに応えるため、大型ワークを対象とした本機をシリーズに追加します。

本機は、豊富なアプリケーション(バイト割出台、バイト旋回軸、超精密空気静圧軸受式フライカットスピンドル、直径700ミリメートルの空気静圧軸受式大型回転テーブル兼ワーク割出台など)の選択により、直線・曲線プレーナ加工、フライカット加工、精密ターニング加工等による溝加工のみではなく、自由曲面や非球面などの多彩な鏡面加工にも対応します。

機械構造は、発熱部の強制冷却や熱対称構造の採用など熱対策を十分に行なっています。また、非球面加工機で実績のある超高精度V-Vコロガリ案内とリニアモータをX、Y軸に、超高精度V-Vコロガリ案内とボールネジをZ軸に装備しており、10ナノメーター制御(1ナノメーター制御をオプションで対応予定)の高精度位置決めを行ない、超高精度・高品位の加工を実現します。

ワークサイズの大型化に伴い、微細溝(数マイクロメートルから数十マイクロメートルピッチ)の鏡面加工を、連続で2週間以上運転する場合もあり、非常に安定した設置環境が必要となります。その対応策として、高精度除振台を標準装備し、加工室(温度制御精度±0.1℃以下の環境)もオプションで対応します。

本製品につきましては、本年11月9日から12日まで当社の沼津本社・工場にて開催される「第4回ソリューションフェア」に、射出成形機、ダイカストマシン、工作機械、非球面加工機、ガラス成形機、高速加工機などとともに発表・展示する予定です。
東芝機械グループは、従来から「成形を核としたソリューションビジネス」を積極的に推進しており、同機の投入によりさらなるシェアアップを目指していきます。

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