インライン加飾システムによる成形品の高付加価値化の実現(機能性金属成膜とインクジェット加飾による成形品の高付加価値創出)

2018年5月7日

 当社のグループ会社である東芝機械エンジニアリングは、産業構造の急激な変化にともなうお客さまの多様な要望にお応えするため、“最適なものづくり”を開発する部門を設立し、システムエンジニアリング事業として活動を強化しております。 現在はプラスチック素材への印刷、金属成膜およびコーティング等の装飾を加える加飾システム事業に注力しております。 今回新しい試みとして、自動運転支援システム用レーダー等に採用され、需要が急速に増加している機能性金属成膜工程を、加飾システム工程内のインラインに組み込みました。これに高速・高精細なインクジェット加飾を組み合わせることで、機能性とデザイン性に優れた、これまでにない成形品の高付加価値化工法を提案いたします。 また、本システムに使用しているスパッタリング装置は、高速枚葉式を採用することで、ハイサイクルでの金属成膜を実現いたしました。スパッタリングによる金属成膜は自動車用をはじめとする照明器具部品にも採用され、今後はさらに需要が拡大すると予測されます。こちらは金属成膜の未来を期待させる装置となっておりますので、ぜひご覧ください。

<インライン加飾システムの展示内容>

  • 展示コンセプト
    機能性金属膜とインクジェット加飾による成形品の高付加価値化の実現
  • 採用が期待される分野、業界など
    1.インクジェット化による加飾デザイン性の向上、在庫の削減、作業環境改善
      <用途>エンブレム、自動車内装品
       インクジェット加飾では、
       1)データを活用して印刷するため、従来方法よりデザインの幅が広がります。
       2)印刷用の版が不要なため、少量多品種の加飾にも対応可能。
        都度生産対応可能なため製品在庫保持も不要となります。
       3)溶剤を使用しないためクリーンな作業環境を実現します。

    2.機能性金属成膜のインライン化
      <用途> エンブレム、ランプリフレクタ、ドアハンドル、自動車内装
      スパッタリング装置を使用した金属成膜では
      1)蒸着装置を使った従来方法で必要だった毎ショットごとの成膜材料の取付け、
        フィラメントの供給が不要なため、工程の自動化を実現します。
      2)従来方法で成膜の厚さが不均等だった状態を、成膜元素の動きを制御することで、
        安定した成膜形成が可能となります。

    3.インクジェットプライマー+トップコーティングで必要箇所に塗布が可能
      <用途>アミューズメント、化粧品容器、自動車内装部品
      従来方法である塗装で困難だった場所を指定した塗布を、インクジェットプライマー
      とトップコーティングの組み合わせで、対応が可能となります。

エンブレムを想定したサンプルの加飾例
(射出成形から金属成膜までをインライン自動化)

射出成形後の素材、加飾後の製品イメージ
            射出成形後の素材                         加飾後の製品イメージ
  • 展示内容
  • 成形品イメージ
成形品イメージ

    

  • インライン加飾システムの工程

 本加飾システムは、5月17日(木)から19日(土)まで東芝機械沼津工場(本社)・御殿場工場で開催されます『第16回東芝機械グループソリューションフェア2018』にてご覧いただけます。

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