高速立形加工機F-MACH(エフマッハ)443を開発(加工精度が大幅に向上、ATC装備により長時間連続運転が可能)

2004年9月17日

高速立形加工機F-MACH443
高速立形加工機F-MACH443

当社は、このほど、焼き入れ鋼の切削加工や、セラミックス、石英ガラスなど脆(ぜい)性材の研削加工、小径穴あけ加工などに適した高速立形加工機F-MACH443(写真)を開発し、販売を開始しました。

X,Y,Z各軸の移動量は400mm×400mm×250mmで、高回転精度0.1μm(SPAM)を実現した、最高毎分6万回転の精密空気静圧主軸(エアスピンドル)を標準装備しています。

当社の高速立形加工機は、1992年の発表以来、超高速加工による驚異的な加工効率を達成するとともに、「ものづくり高速加工センター」を開設して高速加工技術を顧客へ積極的に提案し、実証データを積み上げてきました。

今回の販売により、当社の高速立形加工機F-MACHシリーズに、以下の特長が新たに付加されました。

  1. レンズアレイなどの加工精度を従来比最大2倍に向上。ワークへの接近性を改良し、操作性を向上。より高速な処理を実現する数値制御装置TOSNUC 888.2MACH(トスナック・トリプルエイト・ダブルマッハ)を搭載。0.1μmリニアスケールフィードバックを標準搭載する。従来機はオプションだった研削加工時の切粉から機械構造物を保護するカバーを標準装備。この保護機構により、超硬、ガラス、セラミックなどの研削加工に対応できるばかりでなく、グラファイト電極の加工にも対応できる。
  2. 従来機では、前述の主軸回転精度を損なうことなく実現することが困難だった精密空気静圧主軸用の工具交換装置(ATC)も、オプションにて装備可能とした。工具交換本数は6本で、刃具のみの交換を行なう。精密空気静圧主軸の高回転精度により、従来機において実現していた工具の長寿命を生かしたまま、このATCによりさらに長時間の連続運転が可能となる。
  3. 最高毎分12万回転の超高速精密エアタービン主軸も、オプションにて装備可能。6万回転主軸と直径2mm以下の工具のみを用いることにより、金型の直彫り加工が可能になるのに加え、12万回転主軸により、直径0.6mm以下のさらに小径の工具のみを用い、コネクタ金型などの微細な形状加工が可能になる。なお、6万回転主軸から12万回転主軸への交換は、ユーザー自身で行なうことができる。

来年1月には姉妹機F-MACH643も出荷を開始する予定です。

当社は、「成形を核としたソリューションビジネス」を従来から積極的に推進していますが、当社の射出成形機、ダイカストマシン、ガラス成形機ユーザーへの高速立形加工機の販売活動も継続していきます。その一環として、本年11月当社の沼津本社にて開催される「第3回ソリューションフェア」に、射出成形機、ダイカストマシン、ガラス成形機などとともに展示いたします。

※F-MACH(エフマッハ)は、東芝機械株式会社の登録商標です。
※TOSNUC(トスナック)は、東芝機械株式会社の登録商標です。
※888(トリプルエイト)は、東芝機械株式会社の登録商標です。

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