炭素繊維強化樹脂(CFRP)製品の射出成形に適した単軸オンラインブレンド射出成形機「LFormer」を開発

2014年10月28日

LFormerシリーズ
LFormerシリーズ


当社は、このほど炭素繊維強化樹脂(以下、CFRP)の熱可塑性射出成形用として、単軸オンラインブレンド射出成形機の型締力550トンの中型機を開発し、『LFormerシリーズ』として発売開始いたしました。

<主な特長>
◆コスト低減に貢献するオンラインブレンド成形
軽量化が求められている自動車部品業界では、CFRP製品の実用化に向けた開発が進んでいますが、非常に高価な材料であるため、実用化が遅れています。当社が開発したオンラインブレンド成形機LFormerシリーズでは、ベース樹脂と炭素繊維を可塑化装置内で直接混ぜ合わせながら成形を行なうため、材料費としてCFRP長繊維ペレットに対して50%以上のコストダウンを実現できます。また、直接成形の特長のひとつとして、材料選択の自由度があり、炭素繊維とガラス繊維を混ぜ合わせた複合材料など、用途にあったオリジナル材料で、更なるコスト低減に貢献します。
◆CFRPによる自動車部品の軽量化を実現
3年前にCFRP製品の基礎研究用として開発した単軸オンラインブレンド成形機を改良し、型締力550トン、スクリュ径80㎜を有する中型機を開発しました。本機を用いてトランスミッションカバー等の金属部品のCFRP化を行うことにより、自動車等の軽量化に貢献します。
◆熱可塑性プリプレグと射出成形によるハイブリット成形システムを実現
炭素繊維に樹脂を含浸した材料である熱可塑性プリプレグは、鋼材に匹敵する高強度を有しています。このプリプレグを赤外線ヒータにより軟化させた後、金型によるプレス成形、そして射出成形を順次行なうことのできる「ハイブリッド成形システム」により、高強度で形状自由度の広いCFRP部品を短時間に生産することができます。

本機は、今月10月28日(火)~11月1日(土)に幕張メッセで開催される「国際プラスチックフェアIPF2014」に出品いたします。同展示会では、型締力550トンのLFormer550-26BPとパートナー企業とのコラボレーションによるハイブリット成形システムLFormerS100V-2APの成形実演からインサート工程までの自動化システム展示を予定しています。

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