超精密立形加工機UVMシリーズに5軸仕様機をラインアップに追加 (自由度の高い鏡面加工を実現)

2016年5月11日


 当社は、このほどご好評いただいております超精密立形加工機UVMシリーズに同時5軸加工に対応したUVM-700E(5AD)を開発し、販売を開始しました。

 UVMシリーズは、レンズ金型加工機で培った機械技術を基に、毎分6万回転の空気静圧軸受スピンドルや、指令単位が0.01μm(10万分の1mm)のリニアモータ制御技術によって、これまでに、LEDレンズ金型などにおいて、表面粗さ
3ナノメートルの磨きレス鏡面仕上げを実現している高速ミーリング機です。

 今回、UVMシリーズならではの磨きレス鏡面仕上げの適用範囲が大幅に拡大できる5軸加工機を開発し、近年の自動車照明部品金型などの大型ワークに対応可能となることで、お客さまの生産性向上に貢献します。


<主な特長>
・多軸化・大型化対応と加工精度を両立
構造特性上、加工精度面で有利な主軸頭・テーブル旋回形構造(主軸側とワーク側それぞれに旋回軸を1軸ずつ配置する構造)を採用するとともに、テーブル旋回軸を新開発の直径500mmの空気静圧軸受方式として、回転同期制御での機械の運動性を高精度化し、自動車精密部品金型などの大形ワークに対応可能な5軸加工範囲を確保。
また、新開発の毎分6万回転の高剛性空気静圧軸受スピンドルにより、工具先端の振れ精度のさらなる高精度化を実現(従来機比で50%改善)し、UVMシリーズの高精度特性をさらにブラッシュアップ。
自動車クリアランスランプ導光体やランプリフレクタなど、大形かつ複雑形状で5軸加工が必要な光学部品金型に対して、
表面粗さ10ナノメートルレベル(1mmの十万分の1)の磨きレス鏡面加工を実現。

・構造体恒温化システムを搭載
機械構造体内に温度制御した冷却液を循環させ、機械の温度安定性を向上させる構造体恒温化システムを搭載。長時間加工で問題となる機械設置環境の温度変化が機械に与える影響を半減し、長時間加工での精度の安定性を実現。


 本機は標準本体価格7千5百万円、販売台数は初年度10台以上を予定、5月19日(木)から21日(土)まで当社沼津工場(本社)・御殿場工場で開催されます『第14回東芝機械グループソリューションフェア2016』にて初出展します。

UVM-700E(5AD)

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