超精密非球面加工機を開発(形状精度が従来の3倍以上向上)

2002年7月10日

超精密非球面加工機ULC-100D
超精密非球面加工機ULC-100D

当社は、長年培ってきた「超精密加工技術」をベースに開発・販売してきた非球面加工機ULG・ULCシリーズに、従来の3倍以上の形状精度を達成した加工機ULC-100Dでさらに新たなラインナップを追加します。

同加工機は、従来機と同様にワーク主軸に自社製の超精密空気静圧軸受を、主要案内面に超精密高剛性の特性を有する有限形V-Vころがり案内を採用しています。さらに、加工物や刃具を設置するテーブルの移動分解能を100万分の1ミリレベルで制御する制御技術の開発と直線送り駆動にリニアモータを採用することにより、加工時の振動および同時2軸制御時の象限突起の低減に成功しました。これにより、従来に比べ3倍以上の形状精度が向上しました。非球面加工機は、IT市場で光通信・情報機器・移動体通信端末機器等の各コンポーネンツに使用しているガラスレンズ、プラスチックレンズの金型加工および、直接レンズ材料を加工してレンズを製作する加工機として使用されています。

当社は既に、国内外のお客さまに100台以上の販売実績があり、ULC-100Dの商品化により、それらの市場での優位性を不動のものにしたいと考えています。今回の切削加工(同時2軸制御対応)用加工機の販売開始に加え、研削・切削兼用(同時4軸制御対応)加工機を今年中に販売開始する予定です。

主な特長

  1. ワークスピンドルに、低発熱、高回転精度で定評のある当社製空気静圧軸受けを採用。
  2. X、Z軸にリニア駆動モーターを採用(高精度の機械運動および加工精度が得られる)。
  3. 水平直行軸XおよびZ軸の案内面にV-Vころ案内を採用(高精度、高剛性)。

主な仕様

移動量 X軸(バイト台前後) 300mm
Z軸(ワークスピンドル左右) 150mm
ワークスピンドル 超精密円筒形空気軸受直径(多孔質) 直径80mm
回転数 20~1,500min-1
ワーク(治具)用真空チャック面板直径 直径100mm
送り速度 早送り速度 1,000mm/min
加工送り速度 0.1~50mm/min
注)同時2軸制御の場合、加工送り速度は指令ブロックの短線分長さにより更に制限されます。
最小設定単位 最小設定単位 0.000001mm
スケールフィードバック検出単位 0.000001mm
機械本体質量 約3,400kg

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